|
中島らもさんの「ガダラの豚」を読み終わった。
アフリカと東京を舞台にした呪術合戦を極上のエンターティメントに仕上げている。2段組で600ページもある超大作をぜんぜんあきさせることなく、最後の最後まで楽しませる手腕はなんというか、その……トルストイ以上だ。
テレビでらもさんのインタビューをやっていたが、アルコールとコデインで手は震え、奥さんに口述筆記して書いている姿は壮絶だった。
あっち側の世界から受け取ったメッセージを翻訳して、こっち側の世界に伝える。
「なに」(What)を伝えるかではなく、「どう」(How)伝えるかが作家の力量である。
同じ「真実」を伝えるなら、むずかしく語るより、シンプルで楽しい方がいい。
先輩ジャンキー、達人なり。
|