『リサイクル曼陀羅、
約して“りさまん”』
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7日に喜納昌吉さんのコンサートを見て、8日に東京へもどった。15日(火)〜20日(日)に原宿パップファクトリーで行われる『リサイクル曼陀羅、約して“りさまん”』AKIRAの大チベット展まであと1週間しかない。 |
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まずは中心から凧糸のついた白いチョークで、直径3mの正確な円を描く。それに合わせて一辺が3mの正方形を描き、対角線を書きこむ。もうそれで下書きは終わり。 円の中央に追突事故によって落ちた直径80cmくらいのカーブミラーを置く。その中央に自分のウンコを置こうとして砂場の片隅に乾燥させていたが、広島に行ってる間に夕立で流れてしまったので、愛弟子池澤雪子が前回の個展でプレゼントしてくれたウンコそっくりの(コーンとかほうれん草まで入ってる)スカトロ・パンをすえた。そこから対角線に合わせ、チベットで買ってきた人間の大腿骨で作られた笛カンリンを置いた。カーブミラーを人髪で縁取り、吸殻をつめこんだ愛用の巻きタバコDRUMのパッケージを正方形に並べる。東西南北の入口に吉祥寺で拾ったカットモデル人形の首を置き、その頭にチベットで買った頭蓋骨の杯をかぶせた。 |
| その後ろには三鷹のシルバーリサイクルセンターで買ってきた、ガラスケース入りの日本人形が陣取る。対角線に合わせ、赤、青、黄、緑のカプセルを並べていく。その円をグルリと縁取るのはオレの愛飲していた焼酎乙類の紙パック『壱岐っ子』だ。オレは飲み干した紙パックに、翌日朝一番のオシッコをじょうごでもどしていた。これは食べ物とウンコの写
真を並べた『IN&OUT』の立体ヴァージョンだ。そのまわりには苦労して“キャン射”したF0号キャンヴァス(18cmX14cm)が並ぶ。 『りさまん』は床だけのインスタレーションじゃない。 曼陀羅の中心にあたる天井から、タルチョと呼ばれるチベットの5色旗が放射線状に下がる。それに合わせて洗濯ロープが伸び、捨てられるはずだったオレの衣類、穴のあいた赤い靴下(なぜかオレは、赤い靴下しかはかない)、破れたパンツ、すり切れたジーンズ、黄ばんだTシャツなどが干されている。 白い壁には美しいチベット刺繍のほどこされた掛け軸タンカが下がるが、その絵の部分にはオレのウンコと血で人間の臓器が描かれている。 こうしてみると、本来ズボラなオレが“生活そのものをアートにする”ため、いかに涙ぐましい努力をしていたかがわかる。 たぶん、オレは変態かも知れない。 捨て去られていくものに、“異常な愛情”をそそいでしまうんだ。人が汚いと思うものを美しいと感じてしまい、人が不用と思うものを大切に保存して個展を開いてしまう。 8月19日(土)のライヴは、たまたまオレの誕生日と重なった。 オープニングはインド北部からヒマラヤ巡礼『ホーリーヒマラヤ』と、チベット側からの巡礼『ネーコル』の著者伊藤健司のスライド写 真からはじまる。 つぎはSHADOWSのとき、偶然広島パルコの前で再会した東北フォークの旗手、酔いどれ三浦だ。やつは24時間酔っぱらっていて、ギャラのかわりにプレゼントしたいいちこをラッパ飲みしながら、山形弁ブルースを聴かせてくれた。 渋谷スペースエッジでフラダンスを踊ってくれたミトコンドリアSHOWが、すばらしいエンターティメントを見せてくれた。京都の白虎社から独立した彼らは、キッチュでポップでエッチな世界をくりひろげる。土方巽が創成した暗黒舞踏とは対極にある明るい舞踏を見せてくれた。 童話語りでDESに出てくれた田村さんは堅物である。塾の先生を務め、身障者のボランティアにはげみ、子供たちに童話をからり続ける。そんな田村さんがLSD初体験を語った。 トリは一回目のニューヨークツアーを大成功でおさめた10円あなきのこのダッちゃん、ノンちゃんのアコースティックユニット夜のおかーずだ。あいかわらずパワー全開のアブない歌で盛り上げてくれた。 いきなり電気が消えて、キス攻めに合う。それも男たちもふくめて。キャンドルののったバースデイケーキが運びこまれる。みんながないしょで用意したものだ。誕生日が夏休みと重なるんで子供の頃からバースデイパーティーは苦手だった。なんだか猫柳でわきの下をくすぐられてるようのこしょばゆい。明治通 りのスモッグに霞む星空を見上げながら、一番忙しい夏が終わった。 |