だめ連ライヴ
| 7月に新宿シアタープーでダメ連が主催する『変態交流ライヴ』に出演した。 ダメ連というのはとてもユニークな団体だ。もと早稲田のノンセクト系左翼だった会長の神長恒一とペペが92年に発足させた。就職とか結婚とかの“正しい人生”を歩んでない人にも住み良い世の中を!“ハク”をつけるとか“ウダツ”をあげることに足もとをすくわれるな!と、ダメ人間解放運動をはじめた。主な活動は毎月行われる『交流トーク』だが、イラン人の強制撤去に反対したり、新宿ホームレス村の炊き出しや夏祭りを手伝ったり、たまに役に立つこともする。 今回の共演者はおなじみ『アカペラパンク猿』、お笑いカルトシンガー『元気いいぞう』、タモリがいた早稲田のダンモ(モダンジャズ研究会)出身のテクニシャンがグンゼのパンツ一丁で演奏する『太陽肛門スパパパーン』、男女の間で必ず恋より低い位 置におかれる友情の解放を目指すペペさんの替え歌歌謡『男女間の友情』、10人くらいで全員が同時にちがう曲を演奏する神長会長の『セックスピストルズ』。 このメンツに負けぬため、オレはCBSソニーの演歌オーディションに“殿様KINKS”の名で応募した『御徒町から来た女』を歌うことにした。ニューヨークのヘロイン地獄からハワイに逃れ、作った演歌集だ。古賀メロディーをまねた、切ないギターのイントロが響く。曲は完全にド演歌である。中村れいこが全身白塗りで、場末のストリッパーのような怪しい舞踏をそえてくれた。 ♪ジエイムスの長電話、不機嫌に切り フォーンコード引きちぎり、受話器で窓を割る わぁ〜すれ〜るわ、わすれるわ あの日のあやまちはぁ〜 ハワイ色町、恋の町 わぁ〜た〜し生まれは、御徒町ぃ〜 フラメンコも踊れない女が増えたねと あの人はしむみりと、グラスをかたぶけた わぁ〜たし〜なら踊れますぅ〜 腰振り乱してもぉ〜 今に見ていろ、田舎者 あ〜と〜で吠え面、かき氷ぃ〜 お〜い山田ツラを出せ、卑怯は許さんぞ! はしたないその声に、自分でほほ染める グァ〜マが〜える、ガマがえる〜 伝えてこの気持ちぃ〜 窓に引かれたカーテンに 私思わず、火を放つぅ〜 ビールビンケツにさし、おどけてみせる人 そ〜んなにまでしなくても、私は泣き止むわ ひえ〜んた〜いよ、変態よぉ〜 あっちへ行って! けれどビンだけ置いてって そぉ〜ん〜な二人は、似合い者ぉ〜♪ 演歌の本質であるマゾヒズムをサディズムへと転化させたこの名作が、なぜCBSソニーの演歌オーディションに落ちたのかはいまだに理解できない。 今ではすっかり有名になっただめ連の著書を紹介しよう。 「だめ連の働かないで生きるには?!」筑摩書房 「だめ!」河出書房新社 「だめ連宣言」作品社 ホームページはこちらwww.ne.jp/asahi/r/s/dameren |